『SFが読みたい！2009年版』

SFが読みたい! 2009年版―発表!ベストSF2008国内篇・海外篇 (2009)

　花粉症の症状とともに発売される、前年のＳＦ総決算本。毎年とても楽しみにしている。早川さんの表紙もなじんできた感じでいいね。台詞も面白い。
　ベストＳＦ2008・・国内は『Boy's Surface』と『ダンシング・ヴァニティ』しか読んでないよ（涙）。海外は20作品中、10冊読んでいた。2004年版から買い始めて過去最高の読了率かもしれない。けど、1位と2位を読んでないって、ＳＦファンとしてどうよ（汗）。『終わりの街の終わり』20位か〜。もっと上でもよかったんでは？多分あんまり読んでる人がいなかったのだな。『ザ・ロード』が10位に入っているのには驚いた。あれってＳＦじゃないでしょう。文学ファンの人たちが入れたのか。あの父親がカッコよすぎてなんかダメだったな〜。そんな四六時中子どものことばっかり考えてられるか、とか思ってしまって。
　昨年の企画「最新スタンダードＳＦ200」も良かったけど、今年の牧眞司さんの「世界文学注目作30」もすごくよかった。また図書館に予約入れまくってしまいそう。積読が全然減らなくなる（涙）
　そして毎年いちばんの楽しみなのが、各出版社の今年の刊行予定。

• 【早川書房】

新しい叢書「想像力の文学」が登場。表紙裏の広告を見るとすごいラインナップ。
瀬川深『ミサキラヂオ』、田中哲弥『猿駅／初恋』ほか
Ｊコレ　上田早夕里『華竜の宮』、小林泰三、田中啓文、飛浩隆、山本弘など

• 【角川春樹事務所】

上杉那郎『思い出屋』（仮題）、森深紅（もり・みくれ）『ラヴィン・ザ・キューブ』が面白そう。

• 【河出書房新社】

奇想コレクション　ジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティン『洋梨形の男』、フリッツ・ライバー『跳躍者の空』
河出文庫　イーリイ『ヨットクラブ』　

• 【光文社】

梶尾真治恋愛ＳＦ、平山夢明、謎の新人？伊藤水流の『リビドヲ』

• 【国書刊行会】

ディッシュ『歌の翼に』復刊、山尾悠子『歪み真珠』（仮）、クロウリー『古代の遺物』
未来の文学2期ディレイニー『ダールグレン』と恒例の？3期・・で、
ええ〜、ヴォネガットのクリスマス絵本『太陽・月・星』だって。めちゃくちゃ楽しみ。　

• 【出版芸術社】

『日本SF全集』全6冊

• 【東京創元社】

山野浩一傑作選、山田正紀初期傑作集、今日泊亜蘭短篇集、『虚構機関』に続く年刊日本ＳＦ傑作選。
ヴァーナー・ヴィンジ『レインボーズ・エンド』、マイクル・フリン『アイフェルハイム』など。

• 【徳間書店】

日本SF新人賞受賞2作品、夢枕獏の新刊など。

• 【扶桑社】

日本ＳＦの復刊が多そう。