11月に読んだ本。

11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5262ページ

読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)
読了日:11月02日 著者:岡野宏文、豊崎由美
読書会読書会
読了日:11月03日 著者:山田 正紀,笠井 潔,萩尾 望都,恩田 陸
星座から見た地球星座から見た地球
読了日:11月03日 著者:福永 信
ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
最初の「ミクマリ」で生々しくてイタいだけの青春小説かー、と退きそうになったけれど、連作短篇で語り手が次々代わっていくうちに、気がつけばどっぷり浸っていた。「セイタカアワダチソウ〜」はラスト2行で泣かされた。最後は斎藤のお母さんで・・巧いなぁ。
読了日:11月04日 著者:窪 美澄
アナーキー・イン・ザ・JPアナーキー・イン・ザ・JP
読了日:11月06日 著者:中森 明夫
花火―九つの冒涜的な物語花火―九つの冒涜的な物語
読了日:11月08日 著者:アンジェラ カーター
ミノタウロスの誘惑ミノタウロスの誘惑
読了日:11月09日 著者:アナイス ニン
エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
面白かった!!今年の日本SFのマイベストはこれでいいや・・って、『華竜の宮』まだ読んでないんですが。数々の迷宮、試練、謎解き、とても楽しめた。人類の未来への肯定的なラストも好感が持てたし・・この年になると、こういう希望があるのがいいな・・じーんと来たね。
読了日:11月11日 著者:片理誠
時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)
う〜ん・・ほんと、想像してたのと全然違う方向に行ってしまう。エレファント・マンとの邂逅、切り裂きジャックの出没する暗鬱な世界、など読み応えあり。『フロム・ヘル』を思い出しつつ読んだ。
読了日:11月13日 著者:フェリクス J.パルマ
時の地図 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-2)時の地図 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-2)
面白かった。SFじゃないと見せかけてやっぱ生粋のSFだった、というか。まぁジャンルなんかどうでもよく、今まで読んだどの小説でも味わえなかった感動(っていうと月並みで、でも他の言葉に置き換えると、格別に変な感覚?うーん)を味わわせてくれた。1部、2部とロマンスの要素が強くてえ、と思ったけど、全て3部で収束されて、怒濤の展開となっていくので・・。ロマンスも大仰な詐欺の部分も、全部が壮大で緻密な物語の大事な駒となっていて、、、大満足の読書でした。
読了日:11月15日 著者:フェリクス J.パルマ
逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)
読了日:11月19日 著者:トマス ピンチョン
死刑台のエレベーター【新版】 (創元推理文庫)死刑台のエレベーター【新版】 (創元推理文庫)
想像していた話と全然違っていて(映画も見ていないので)楽しめた。ジュリアンの妻とか被害者の妻とか、登場する女性がなんだかなぁな人ばかりで、時代を感じたんだけど、結末の容赦ない理不尽さは胸に迫った。いい意味で期待を裏切られ、面白かったです。
読了日:11月20日 著者:ノエル・カレフ
人間小唄 (100周年書き下ろし)人間小唄 (100周年書き下ろし)
『パンク侍〜』、『宿屋めぐり』と比べると小粒、なんだけど十分楽しめた。不条理感とあほらしさが群を抜いてすばらしい。ラーメン屋(の屋台)開店のくだりでは爆笑してしまった。
読了日:11月22日 著者:町田 康
ブラックランズ (小学館文庫)ブラックランズ (小学館文庫)
殺人事件によって家族の心がバラバラになり辛い子ども時代を余儀なくされた少年が、その状況をなんとか打破しようと、殺された叔父の遺体を掘り出そうとする。それだけでもう、切なさが胸に迫ってきてたまらなかった。母もまた、祖母の愛を求め足掻いており、祖母は未だに失った息子が作った空洞をさまよっている。そんな家族の再生の話・・と一言で済ませられない、いろいろな側面を持った重層的な作品だった。最後の祖母の一言はずしんと響いた・・最後の最後で涙が出ました。
読了日:11月23日 著者:ベリンダ・バウアー
妻の超然妻の超然
「妻」「下戸」「作家」それぞれの超然、3作とも面白かったがマイベストは「妻〜」かな。「作家」は作者自身の、小説とか作家という職業の世間一般の受け取られ方への確固とした姿勢を見せつけられたという感じ。確固としすぎてて退いたかも・・。「母の超然」も書いて欲しいなぁ。
読了日:11月24日 著者:絲山 秋子
年収150万円一家 毎日のこんだて年収150万円一家 毎日のこんだて
自分で作るってある意味すごい贅沢だなと・・。そりゃ一流シェフに比べたら見た目も味も劣るだろう(当たり前)けど、もの作りの過程で数々の工夫と苦労があって、できあがった時の達成感は堪らないだろうし、買ってきた物を食べるだけとは比べようもない深い味わいがあるだろうな・・。一つふたつでも何か真似できたらいいなと思った。近所にパン耳を分けてくれる美味しいパン屋さんと、おからを売ってくれる豆腐屋さんがあったらな〜(どちらもないのだ・・涙)
読了日:11月30日 著者:森川弘子

読書メーター

 11月も少な目。『逆光』は下巻の後半に入っていて、これに時間取られたなぁ・・。面白いし読みやすいんだけれど、文章の濃密さが普通の作家とは全然違う感じ。ピンチョンの作品中で、いちばん読みやすいらしいので、他のはちょっと無理な気がする・・(私の読解力では)
 あと『時の地図』は評判に違わず面白かったし、日本の作家の作品もどれも面白かった。残り1ヶ月切った。できるだけ読みたい。