6月に読んだ本。

6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5313ページ
ナイス数:37ナイス

毒身温泉毒身温泉
読了日:06月03日 著者:星野 智幸
熟成する物語たち熟成する物語たち
正直ワインにはあまり興味がなかった。まえがきで「ワインと文学は双子のように似ている」とあって、最初は飲み物と読むもので全然違うだろー、と突っ込みつつ読んでいたのだが、読むほどになるほど、と頷かせられた。小説も読み終えて終わりというわけでなく、よい小説は記憶の中で熟成されて更に芳醇な香りを放っていく・・。最後の、日本の新しいワインの造り手をたどっていく旅も、とても心に残った。否が応でもワインが飲みたくなる。極上のワインを。
読了日:06月04日 著者:鴻巣 友季子
快楽としての読書 海外篇 (ちくま文庫)快楽としての読書 海外篇 (ちくま文庫)
文学の滋養に満ちた贅沢な書評集。未読の本がたくさんあって、それらを読む度にまたこの書評集を開くことになるだろうなと・・。解説にもあった通り、読む前と読んだ後と二度美味しい本。それにしても知らないことを知るって楽しい。マーロウを産み出したチャンドラーの実生活は対照的にぱっとしなくて・・とかナボコフドストエフスキーを貶していた、などなど。ナボコフの短篇集の書評で、いくつかの白眉を上げた後、その他の短編について駄作はひとつもなく、「普段着ですっぴんの美女をみかけたような」と評していたのが印象的だった。
読了日:06月05日 著者:丸谷 才一
ブルックリン・フォリーズブルックリン・フォリーズ
読了日:06月07日 著者:ポール・オースター
迷走パズル (創元推理文庫)迷走パズル (創元推理文庫)
読了日:06月08日 著者:パトリック・クェンティン
殺す鳥 (創元推理文庫)殺す鳥 (創元推理文庫)
読了日:06月09日 著者:ジョアンナ・ハインズ
暴行 (新潮文庫)暴行 (新潮文庫)
読了日:06月10日 著者:ライアン・デイヴィッド ヤーン
氷山の南氷山の南
読了日:06月12日 著者:池澤 夏樹
厩橋厩橋
読了日:06月13日 著者:小池 昌代
プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)
読了日:06月15日 著者:グレッグ・イーガン
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
読了日:06月18日 著者:
マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
読了日:06月19日 著者:マイクル クライトン,リチャード プレストン
マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
読了日:06月20日 著者:マイクル・クライトン,リチャード・プレストン
トマス・ピンチョン全小説 LAヴァイス (Thomas Pynchon Complete Collection)トマス・ピンチョン全小説 LAヴァイス (Thomas Pynchon Complete Collection)
読了日:06月24日 著者:トマス ピンチョン
北西の祭典 (セルバンテス賞コレクション)北西の祭典 (セルバンテス賞コレクション)
読了日:06月25日 著者:アナ・マリア マトゥテ
地下鉄のザジ (中公文庫)地下鉄のザジ (中公文庫)
読了日:06月29日 著者:レーモン・クノー

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

 もう半年終わったとか・・(汗)。6月はブックガイド2冊(『熟成する物語たち』、『快楽としての読書[海外篇]』)がとても良かった。文学の馥郁とした香りに包まれて贅沢な気分に浸れ、もう実際にその本を読まなくてもいいかと・・(それは違う 笑)。
 あと小説では『ブルックリン・フォリーズ』は素晴らしかったし、『LAヴァイス』も楽しめたし、『マイクロワールド』はハラハラ感が半端なくてエンタメとしてのSFってすごく面白いなと改めて感じられたし、『氷山の南』ではやっぱ池澤夏樹すごい、と思えたし、・・いろいろ充実した読書が出来たような気がする。