11月に読んだ本。

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1789ページ
ナイス数:70ナイス

ならずものがやってくるならずものがやってくる
読了日:11月3日 著者:ジェニファー・イーガン
プニンプニン感想
荷物預かり所に大切な原稿を入れた鞄を置いたままバスに乗ってしまったり、道に迷ったり、元妻の息子がサッカー好きと早とちりしてボールを買っておいたり、公園の水飲み場でリスに利用されて装置を押し続けたり・・気難しく人付き合いも下手で、やることなすこと母性本能をくすぐるプニン。読み進むほどに、虜となった。が、物語の根底にあるのは身近な者をホロコーストで亡くした悲しみや、亡命者としての寄る辺なさ。やるせなく悲しいんだけど、プニンと周囲の人たちのユーモラスな言動が楽しくもあって・・。複雑な読後感で楽しめた。
読了日:11月7日 著者:ウラジーミル・ナボコフ
誕生日誕生日
読了日:11月14日 著者:カルロス・フエンテス
火山のふもとで火山のふもとで感想
とてもとても良かった。平易で簡潔な文章なのに、読むと言葉以上のものが浮かんでくる、上質な小説だった。軽井沢、追分の描写も素晴らしく、若い頃に読んだ堀辰雄福永武彦立原道造の作品を思い出したり・・。知らぬ間に溜まった心の澱みたいなものを一気に洗い流してくれるような。心のクエン酸洗浄剤みたいな本だった(汗)サリサリサリと鉛筆を削る音、1cmの間に5本の線を引く・・とか、普段使ってない場所(脳だか、心だかの)を鋭敏にさせてくれる効果も。瑞々しく若い作家のようだと思ったが終盤にきて少し苦い円熟味を感じた。
読了日:11月16日 著者:松家 仁之
本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります
読了日:11月22日 著者:小田 雅久仁
求愛瞳孔反射 (河出文庫)求愛瞳孔反射 (河出文庫)感想
楽しいけど気恥ずかしいなぁ、これ。でも好き(笑)
読了日:11月29日 著者:穂村 弘

読書メーター

 先月と同じペース(汗)だけど、どれも面白く大満足の読書でした。