7月に読んだ本。

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2950ページ
ナイス数:29ナイス

八本脚の蝶八本脚の蝶感想
一人の聡明で美しく、類い稀な感性を持った女性のあまりに短い人生の記録(それもほんの断片にすぎないが)を読み終えて、ただもうもったいないな、と・・。なぜこんなにも生き急がなくてはならなかったか、それは本人にしか分からないことだろうけど、残された家族、特にご両親の気持ちを考えたら虚しさと悔しさで涙が出た。逝かれた後で何を言ってもその人には届かないよ。もっと長く生きて、もっと深く円熟した文章を読ませてほしかった。
読了日:7月1日 著者:二階堂 奥歯
ぼくらの文章教室ぼくらの文章教室
読了日:7月2日 著者:高橋源一郎
孤独な娘 (岩波文庫)孤独な娘 (岩波文庫)
読了日:7月3日 著者:ナサニエル・ウェスト
天使エスメラルダ: 9つの物語天使エスメラルダ: 9つの物語
読了日:7月5日 著者:ドン デリーロ
なめらかで熱くて甘苦しくてなめらかで熱くて甘苦しくて
読了日:7月5日 著者:川上 弘美
パウリーナの思い出に (短篇小説の快楽)パウリーナの思い出に (短篇小説の快楽)
読了日:7月11日 著者:アドルフォ・ビオイ=カサーレス
フリッカー、あるいは映画の魔〈上〉 (文春文庫)フリッカー、あるいは映画の魔〈上〉 (文春文庫)
読了日:7月13日 著者:セオドア ローザック
フリッカー、あるいは映画の魔〈下〉 (文春文庫)フリッカー、あるいは映画の魔〈下〉 (文春文庫)
読了日:7月17日 著者:セオドア ローザック
いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:7月26日 著者:神林 長平
ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
読了日:7月26日 著者:宮内悠介
アクアリウムの夜 (ロサ・ミスティカ叢書)アクアリウムの夜 (ロサ・ミスティカ叢書)
読了日:7月31日 著者:稲生 平太郎

読書メーター

 少なかった。短篇集をいろいろ読み散らかしていて、どれも読み終えてない。
 長編では『フリッカー、あるいは映画の魔』がダントツに面白かった。時間を忘れて頁を捲らずにいられない本って、最近当たってなかったなと。この快感は中毒になりますね。ミステリの要素がないとなかなかそうもいかないのか。
 『アクアリウムの夜』は以前、ある人のブログで取り上げられていてずっと気になっていて、『八本脚の蝶』でも触れられていたので、図書館で借りて読んでみた。仕掛けはすごくワクワクして雰囲気も好みだったんだけど、うーん・・。期待には届かなかったかな・・。期待しないで読んでいたらきっとものすごく面白かったんだろうけど。
 あとは『パウリーナの思い出に』と『天使エスメラルダ』が良かった。